基本的なサウナの入り方について考えてきたいと思います。知れば知るほど奥の深い「サウナ」!まだまだ未熟者ではありますが、毎回どのようにすれば気持ちよく「ととのえる」のかを日々体験してきたつもりです。そんな遅咲きサウナ―が生意気にもサウナの入り方をお伝えできればと思います。
基本的にサウナとはサウナ室→水風呂→休憩をすることをサウナと言います。そのサウナをするにあたり基本的なマナーと入り方についてご紹介していきます。
水分補給をする!
サウナに入る前には十分に水分補給をすることが大事です。サウナで失われる水分量は1L以上だと言われています。できれば脱衣室に入る前にスポーツドリンクなどを飲むことをお勧めします。
サウナに入る前はアルコールを摂取した後は絶対避けるべきです。また空腹状態や満腹状態で入る事も体への負担が大きいので時間をあけ最高のコンディションでサウナすることが大事です。
まずは全身を洗う!
まず風呂に来たら誰もが体を洗うのは常識です。一般的には頭をシャンプーで洗い、顔、体(特に陰部など)を石鹸などで洗う事を親に教えられてきました。しかし順序などそれは人それぞれのようで、浴槽に入る前に全身洗うのか、又はかけ湯をして湯に浸かってから体を洗う人もいます。僕は先に全身洗う派ですね。でもそれは人それぞれの育ち方や価値観が違うので仕方がないと思います。
厚生労働省からの「公衆浴場におけるの衛生等管理要領」によると浴場管理者は「浴槽に入る前に石ケン等を用いて身体をよく洗うとともに、出る際にもシャワー等で身体を洗い流すよう入浴者に衛生上の注意を喚起すること。」などという事になっています。衛生的に必要という事なのでしょう。
公共の場であって自分の家ではないのですから施設管理者の言うことを聞き入れるのは当然の事だと思います。あとは人としてのモラルがあるかどうかを信用するしかないですよね。
サウナ用語で全身を洗うことを「身を清める」と言いますが、これは日々サウナを維持管理してくれている施設に対しての感謝と敬意の行為で、汚い体で浴槽やサウナに入ることは失礼だと思っています。
「サウナー」として「身を清める」というのはマナー(作法)です。しかも体を石鹸で洗うことにより毛穴の汚れが取れ汗をかきやすくなるそうですので、気持ちよく「ととのう」為には、まずは全身を洗うことをお勧めします。
サウナ室に入る前に!
体を洗った後は湯がある場合はまず湯に浸かり体を温める。特に皮下脂肪の多い人は汗が出にくい為、サウナ前に温めることで汗をかきやすくなるそうです。
ゆっくり湯に浸かりながらサウナ室、水風呂、休憩場のある位置などを見渡して、混み具合や人の流れなどを把握します。
そうすることでサウナの時間配分や回数など「どのようにととえるか」を頭の中でシュミレーションするのです。何も考えずにサウナ室に飛び込むのではなく、落ち着いて10分ぐらい湯通しを楽しむことをおすすめします。入り過ぎ体が熱くなりすぎたら水風呂で軽く水通しをする。
そしてサウナ室に入る前に必ず全身をタオルで拭く!ベチャベチャのままでサウナ室に入るとサウナマットが余計に濡れてしまい、他の人達に不快な思いをさせてしまいます。これはサウナ―としてのマナー(作法)だと思います。
施設に常備してあるサウナマットがある場合は又はバスタオルを腰に巻き入るよう掲示してあるサウナ施設もあるので指示に従い、なるべく皆が気持ち良く利用できるよう協力しましょう!僕は折りたたみのマイサウナマットをネット通販などで購入し持参しています。
さぁ!サウナ室へ
サウナ室のドアを開ける時、小さな覗窓が有る場合は混み具合など座れる場所があるかどうかをチェックします。1重扉の場合はドアを開けたまま覗いてしまうと室内の熱が逃げてしまい迷惑をかけてしまいます。出入りはスムーズに行うことがマナー(作法)です。
サウナ室の形状や温度、種類にもよりますが、一般的なドライサウナ室だと2段から4段など上段に行けば温度は熱いので初心者は下段からお勧めします。
座ったらタイマーを確認します。サウナ室により12分計があったり、デジタル時計があったりしますが何分入るかを確認するために入室時間表示を覚えておく。最初の頃は5分も入ってられませんでした。一般的には6~12分と言われておりますが無理せず体の体調に合わせて入ることが大事です。
頭皮を守るために濡れたタオルやサウナハットをかぶる事は熱さや息苦しさも軽減されて長く入っていられます。座っていると足先と頭の温度差ができ、頭だけ熱くしまいすぐに苦しくなるので座面が広ければ頭をさげ、胡坐や体育座りなどの体制で全身を満遍なく熱を受けることにより全身が安定して温まります。
僕は時間を気にせず無心になり、熱くなってきたら水風呂を想像するんです。そして脈拍が速くなり苦しくなってきたら1分耐えるのが出るタイミングだと思っています。
気持ちい水風呂へ!
サウナ室で熱さに耐えた後の「ご褒美」それが水風呂です。体験したことがないの人には水風呂の存在自体が意味不明でしかありません。
サウナ室を出たら、かけ水又はシャワーなどをして汗を流します。
僕も最初は冷たいのが苦手でした。まずはかけ水で足の先だけかけて徐々に足全体にかけて均していき、息を吐きながら入水しています。
最初は冷たく感じると思いますが「じっと」30秒ぐらい静かに浸かっていると体の熱でできる膜ができ始め、冷たさを軽減してくれます。これがサウナ用語で「羽衣」と言います。
水温や体調にもよりますが、入水時間にして1分から2分ですが初心者なら30秒でもOKで少しずつならしてみてください。
一般的な水風呂の温度は16℃~18℃となっており、施設によってチラーという設備で一定の温度を保っているところもあれば、地下水を汲み上げていて気温の影響などで水温が変動するところもあります。15℃以下の水温は「キンキン」と言われており、ベテランサウナ―にとっては水温は楽しみの一つです!
水風呂には「羽衣壊し」のバイブラという装置があります。バイブラとは水中に空気の泡を発生させて水をかき回しています。それにより「羽衣」は簡単に壊され冷たさが増してします。
バイブラの他にも内部で「ろ過装置」で水を循環させ、水流を起こし羽衣を壊しに来る装置もあります。一番の敵はお構いなしにバシャバシャ入ってくる無神経な人ですね。なので入水時に人がいる場合静かに入りましょう。
サウナから水風呂に入る事により膨張していた血管が「キュッと」収縮してきます。カウントしながら出るタイミングを見計らう。羽衣が出来上がる前に上がってしまうと全身の血管が収縮しないので冷たく感じなくなるまで「じっと」する。
そのうち慣れてきて気持ち良く入っていられますが、だんだん冷たく感じてきます。体の表面から内部まで冷えてきたら出るタイミングです。
人それぞれなので1分以内に上がるも良し、2~3分入るのもありです。でも頑張って入り過ぎると冷えすぎて体調を崩しますのでサウナ室同様に無理せず自分のタイミングを見つけてください。
休憩こそがサウナの目的
サウナ室で熱くなった後に水風呂で急激に冷やし、温冷交代浴をすることがサウナだと思っていませんか?サウナ→水風呂→サウナ→水風呂→・・だったら単純に拷問です。
水風呂で収縮から解放された血管が元に戻ろうとします。ここに休憩を挟み、体を徐々に正常な状態に戻してリセットすることが身体を「ととのえる」という事につながります。
水風呂を出たら急いで体の水滴を丁寧に拭き取ります。水滴を拭き取ることは外気に触れ、体を急激に冷えし過ぎないようにする為です。ととのう為には丁寧に水滴を拭き取ることが大事です。
サウナ施設であれば必ず「ととのい椅子」と言われる休憩専用椅子が休憩場所に用意されています。サウナを知る前は貧血などで具合の悪くなった人が座るための物だと本気で思っていました・・・。
浴室内で内気浴、露天スペースで外気浴ができますが、おすすめは外気浴です。新鮮な空気と風を感じながら熱い→冷たいと耐え抜いた体がリセットする為には新鮮な空気を吸い込みリラックスします。 北海道は真冬の外気浴はマイナス気温で難しいときもあり、そんな時は内気浴もしますが、最後は水風呂時間を短くして外気浴で体温を整えるときもあったりします。
休憩タイムに入ったら目を閉じ無心で「ぼけーっ」としてください。急がず焦らず無理して「ととのう」事をせずリラックスしていることが大事です。「ととのう」事ばかりに意識してしまうとリラックスできません。ここまでのサウナ→水風呂→休憩が1セットとなります。
まだ雑念があるようならば再びサウナ室→水風呂→休憩を何度か繰り返します。何度繰り返すかは決まっていませんが、何度目かの休憩で体の隅々まで血が流れポカポカしてきて体の力が抜け、本当のディープリラックスで無心になれる状態が「ととった~」って思える瞬間です。
一般的には3~4セットで「ととのう」人が多いようです。これは個人差があるようで「ととのい」の感じ方も人それぞれです。サウナは体力を消耗するので「気持ちいい」又は「ととのわない」からと言って何度も入り続けることは逆に体に良くないようです。無理せず体調に合わせて楽しんでください。
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